早川さんより、ケニア音楽フェスティバルの全国大会の結果速報がありました。

今年の大会は皆さまからのご支援により出場することが可能となりました。

この大会での経験は子供たちにとって大切な宝物になると思います。

応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!

以下、早川さんのfacebook記事の転載です。

https://www.facebook.com/chiaki.hayakawa1

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ケニア音楽フェスティバルの全国大会出場、マゴソスクールの子どもたちは本当に良い経験をさせていただきました。子どもたちのためにご支援くださいました皆様、本当にありがとうございました。
全国大会でマゴソスクールが上位入賞したのは以下の部門です。

Asili, flute 4位
Marimba 3位
Isikuti 5位
Percussion luo band 3位
band from African cultures 5位
Ribina dance 4位
Teso folk song 3位

今年は惜しくも1位、2位は得られませんでしたが、3位入賞が3部門、4位入賞が2部門、5位入賞が2部門でした!
参加した子どもたちは全員が賞状をもらったそうで、マゴソスクール全体でも学校用の賞状をもらって帰ってきました。
8年生のコリンズくんが、outstanding performer(最も優れたパフォーマー) として表彰され、大統領官邸に招待されるという快挙!よほど目立っていたのでしょうか?とても嬉しいことですね!

全国大会までたどり着くには、地区予選、県大会、地方大会と勝ち抜いていってはじめて全国大会に出ることが出来ます。
そこに至るまでのプロセス、みんなで毎日練習して、衣装を用意して、先生たちも工夫をして・・・と、長い時間みんなで力を合わせて取り組んできました。
この取り組みの中で、子どもたちは、仲間との絆を強め、挑戦することの楽しさを経験し、晴れ舞台に立つことの誇らしさを経験し、イキイキと表情も変わっていきます。

今年は低学年のシンギング・ゲームは、全国大会一歩手前の最後の最後で僅差で敗れ、悔し涙を流しました。
それも素晴らしい経験だと思います。

こうして意気揚々と全国大会に出かけて行った仲間たちを見送った子どもたちや先生たちは、マゴソスクールで留守を守り、音楽の花形たちがいないマゴソスクールでお客さんを迎え、一生懸命歌ってお客さんを楽しませてくれました。その姿もかわいかったです。

マゴソスクールの子どもたちは、キベラスラムの厳しい生活環境で、様々な過酷な経験をしてきた子どもたち、今現在も決して生活が安定していない子どもたちもたくさんいます。家族を失う悲しみや、空腹の苦しみや、虐待、貧困、理不尽な現実に傷ついてきた子どもたちもたくさんいます。
でも、こうして、音楽やスポーツ、アート、モノ作りなどの活動は、そんな子どもたちに現実の辛さを乗り越え、夢を持ち、仲間を作り、楽しく生きる力をくれます。
この子どもたちのこれから先の人生に、たくさんの幸せがありますようにと祈ります。
マゴソスクールを卒業したら、きっとまたどうしようもないスラムの過酷な現実の中で生きていかねばならないけど、小学校のときの思いきり楽しかった思い出や、みんなで心をひとつにして挑戦した思い出や、先生や仲間たちとの絆が、ここから先の過酷な人生の大切な宝物になるだろうと信じています。

そして、子どもたちは、自分たちを応援してくれた人たちがいたということをとても誇りに思い、この世の中には助けの手を差し伸べてくれる人がいるのだということを信じて生きることができると思います。
それが何より、大切な宝物だと思います。

応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
充実した顔で大会から帰ってきた子どもたち、最後の最後まで力を振り絞って歌ってきたので声がすっかり枯れていましたが(笑)、またこれからも、楽しい経験をたくさんしてもらいたいと思います。

これからもマゴソキッズをどうぞよろしくお願いいたします!

ちなみに、オギラ先生は審査委員としてまだ現地に残っていますが、ジャック先生が写真を送ってくれました。先生方も、お疲れ様でした!