MISIAさんにはじめて出会ったのは2007年のこと。

アフリカの本当のことが知りたいから見せてほしい。とMISIAさんは言いました。

小雨降るキベラスラムを一緒に歩いてマゴソスクールへ。

雨でぬかるんでドロドロになったマゴソスクールの狭い中庭で、MISIAさんは子どもたちと歓声をあげながら走り回って遊びました。

夕暮れの帰り道、線路の上を一緒に歩き、トタン屋根の家並みが地平線まで延々と続くキベラスラムを眺めながら、MISIAさんは涙ぐんでこう言いました。

「なぜなの。こんな貧しさがなぜあるの。」

「それなのに、あの子たちの瞳はなぜあんなに輝いているの。」

「そして私は、どうしたらいいの?」

翌朝、MISIAさんは朝一番にこう言いました。

「あの子たちにもう一度会いたい。歌いたい。もう一度連れて行って」

昨夜、ホテルの部屋で、歌を作ったんだと言いました。

再びマゴソスクールまで歩いていく道中、MISIAさんはずっとブツブツ言いながら何度も何度も歌詞を繰り返す。その歌を作りながら歩いたんです。

 

マゴソスクールの狭い中庭に急きょ作った簡易ステージ。

MISIAさんは、その歌、「太陽のマライカ」を歌ってくれました。

マライカとは、スワヒリ語で天使という意味。

その歌を聴いて、私は止めようとしても涙が吹き出て体が震えて、声を上げて嗚咽するくらい、心臓が止まると思ったくらい、本当に魂が震えました。

 

MISIAさんとマゴソスクールの子どもたちは、それからずっと仲良しのお友達です。MISIAさんはずっとマゴソスクールの子どもたちのことを応援してくれて、励ましてくれて、優しい気持ちを届けてくれています。

 

太陽のマライカ、何度聴いても涙が出ます。

こちらは画像と音声が悪いですが、バックにマゴソスクールの子どもたちの絵や写真が出てきます。

ソトコトに掲載されたMISIAさんと私の対談記事も読んでください。

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