キベラスラムでの食料配布と共に、生理用品の配布も続けています。
水が無いスラムでは布ナプキンの使用は危険。
まずは水を得るのが困難。HIVや、それ以外にも感染症が多い。下水道が整っていない。血液を含んだ汚水を生活空間に排出しなくてはならず、それが雨が降るとドブから逆流して住居内が浸水する。血液の扱いは年若い子たちには取り扱いが難しい。住居が密集しすぎていて隙間がなく、干す場所がない。特に日光消毒のためには日が当たる場所がなく、環境的に無理。石鹸が高くて十分に買えない。
しかし使い捨てを買うには家計の負担が大きく、結局不衛生なボロ布切れや古新聞など使い、それにより病気にもなる。
生理用品配布プロジェクトは2018に取り組んだハートサポートの継続。
この取り組みは広告代理店と生理用品のメーカーとマゴソスクールとのコラボで、スラムの女の子たちが接している状況への理解を促す啓発的活動でもあり、なおかつ、新製品PRにもなるという画期的取り組みだった。
これにまさかこのコロナでの危機にこんなに助けられるとは。
このプロジェクトは、マゴソスクールのガールズクラブのメンバーたちと取り組んだ。そのときのインタビュー動画を見てほしい。女の子たちが勇気を出して発言したことで、それは人々の心に響いてアクションが広がり、200万枚の生理用品を獲得することが出来たのだ。
2018に取り組んだプロジェクトが、今、コロナ禍においてキベラスラムの数多くの女性たちを助けている。食料が無く困窮する家庭は一袋50円の生理用品を買うより食料を優先したい。しかし生理用品が得られないことがスラムの女性たちにどれほどの苦痛を与えるか想像してみてほしい。コロナは人類すべてに共通の脅威でも、国によって接する現実は全然違う。
この話題の最後に、最後の写真に注目。
見てください、この嬉しそうな笑顔❣️
奥さんのために生理用品を取りに来た若き夫。
マゴソスクールでは、男子生徒もキベラスラムでのこの生理用品の配布を手伝ってくれている。お母さんのために取りに来る息子もいる。
置かれている違う状況を知り、理解し合い、みんなで一緒に様々な問題を乗り越えていこう。