『オギラさんハランベーのお願い 』

新緑と風の気持ちいい6月です。皆様、こんにちは。 私の大切な友人である、オギラさんのハランベー(カンパ)のお願いをお知らせさせてください。 皆様それぞれ、日々を一生懸命に頑張っておられる中、本当に心苦しくもあります。 ですが、今回ケニアからやってきて、急遽、日本で手術を受けなければならなくなったオギラさんが、これ からも元気で活躍できますよう、どうぞお力を貸してくださいますようお願い申しあげます。
マゴソスクールを支える会 西谷康子

【経緯】
オギラさんはナイロビのキベラスラムの奥にある、マゴソスクールの教頭先生として、孤児やストリートチルドレンなど不遇な 環境にある子供達の教育支援に日々奮闘してきました。ところが、3月 21 日に、キベラスラムで交通事故に遭い、左足を骨折しました。救急車がなかなか来ず、やっとのことで運ばれた病院では、医師と看護師によるストライキのため長時間診療して貰えず、たらい回しの状態だったそうです。それでも、現地 の病院では順調であると言われ、マゴソ給食募金のため日本ツアーに参加する予定で 5 月 9 日に来日されました。しかし、 あまりにも状態が思わしくないため、関西から新門司港にフェリーで移動する直前に整形外科の病院に飛び込み診察してもらった ところ、折れた骨が完全にずれたまま骨にひっかかった状態で、早急に手術しなければ一生歩けないとのことでした。そのままフェ リーに飛び乗り、新門司港到着後はツアーから離脱して、済生会下関総合病院で 5 月 16 に手術を受けた次第です。健康保険の無い、 言葉もままならないオギラさんを温かく迎え入れ治療、看護してくださった済生会下関総合病院の皆様のおかげで順調に回復して いるそうです。オギラさんも私達オギラの友人も心から感謝しています。退院後は、北九州市の老健施設でお世話になり、リハビ リをしながらオギラさんのできるお手伝いをさせていただいているそうです。
済生会下関総合病院では、誠意ある医療を提供してくださったのみならず、諸事情をふまえ医療費の減免もしていただきました。
しかしながら健康保険外の診療であり、ケニアで生活するオギラさんにとって途方もない医療費がかかってしまいました。今後、抜釘の手術も受けなければなりません。
オギラさんが再び自分の足で歩き、これからも多くの子供達を支え、笑顔の中で使命を全うできますよう、どうかご協力お願い 申し上げます。

【オギラさんから皆さんへ】
3月 21 日に交通事故に遭ってからというもの、私の生活は一変してしまいました。 幾度となく、もう諦めてしまおうかと思ったこともありましたが、家族や友人、キベラスラムの子供達の顔 を見ては励まされ、いや、頑張るんだ!と奮いたってきました。 そして病院の先生が、きちんと治療を受けリハビリを行えば 100% 歩けるようになるよ、と言ってくださった ので、とても自信がわきました。
ただ、現実的には医療費の問題に直面しています。 総額 124 万円かかります。 この医療費に関して、皆様どうか助けてください。 私自身も一生懸命、精一杯頑張ります。 御理解、御協力いただけたら本当に有難いです。 オギラ

【振込口座】
ゆうちょ銀行
店名 四〇八 店番 408 普通預金
口座番号 3717969 オギラ医療費ハランベー
(記号 14010 番号 37179691)

★ヘゼカヤ・オギラ(Hezekiah Ogira) =オギラ教頭先生
1986 年生まれ。キベラスラム在住。5 人兄弟姉妹の次男。8 歳のときにキベラスラムで母親が死亡。そのとき末の弟(スティーブ) は 6 ヶ月だった。 学校に行きたいという夢をあきらめず、弟を背負って物乞いをしなが ら近所の子どもたちにノートを借りて勉強を続けた。 キベラの教会で出会ったリリアンの協力により奨学金を得て、2000 年、セカンダリースクールに入学。高校に通いながらマゴソスクール でボランティアをはじめる。2004 年、高校を卒業し、マゴソスクールの正式な教師となる。2008 年、マゴソスクールの教頭に就任。現在に至る。 マゴソスクールでは音楽部の顧問を務め、歌や踊り、タイコなどを指 導して子どもたちを盛り上げ、マゴソスクールの音楽チームを毎年、 ケニア全国小学生の音楽大会での入賞に導いている。
「日本の皆さんとのつながり。友達として始まった。
そして今ではみんな大きな家族!」
(by オギラ先生)

【ハランベーとは】
アフリカには古くから相互扶助の伝統があり、その精神は現代社会においても消えることなく残っている。近親縁者や仲間同士は もちろん、何の縁もゆかりもない人でも、様々な場面での助け合いが行われている。ハランベーはお金が必要になったとき、葬式 を出すときや結婚をするとき、病気になり医療費が必要なとき、学校を建てるとき、子どもの学費が足りないときなど、周囲の人々 がお金を出し合って助けるというもので、大きなものから小さなものまで日常生活の中で頻繁に行われている。 ひとりの力では不可能なことも、大勢の人が力を合わせれば実現できることがある。

【マゴソスクールとは】
ケニアの首都ナイロビの中心から 5km ほど離れたアフリカ最大規模のスラム街、キベラスラム。2.5km 四方の土地に約 100 万人の人々 が暮らしていると言われています。その中にマゴソスクールはあります。当初 20 人の子どもたちからスタートしたマゴソスクールですが、孤児・元ストリートチルドレン・虐待を受けた子どもたち・労 働させられていた子どもたちなどが続々とマゴソスクールにやってきます。スラムの駆け込み寺として、子どもたちだけではなく、 大人も、若者たちも、困った状況にある人たちがここで共に生きていく場所になっており、マゴソスクールで家族のように生活を している人たちがいます。幼稚園から小学 8 年生までの授業、スラムの貧困者のための職業訓練所(洋裁と大工)と作業所、毎日 の朝昼の給食、高校生のための奨学金制度などを運営し、2014 年には、障がい児のための特別学級を作りました。 また、ナイロビから 500km 離れたミリティー二村で、キベラのマゴソスクールから移住した子どもたちと村の孤児たちが共に暮ら す「子どもの家ジュンバ・ラ・ワトト」も運営しています。 スラム住民が職員として働き、マゴソ卒業生たちがボランティアで手伝っています。
その全て、約 600 名の子どもと関係する大人たちが「マゴソファミリー」です。

【御礼】
オギラさんの骨折の報を聞いた時、もっと適切に指示を出すべきだったと悔やんでいます。ケニアの医療事情、聞いてはいたので すが、甘く見てました。大阪で診察してくださった吉川病院吉川文生先生、済生会下関病院の院長を始めスタッフの皆さん、退院 後をどうしようか途方に暮れていたところ快く受け入れて下さったもやい聖友会と権頭さま、色んな形でサポートしてくれた方々、 オギラさんは信じられないくらい幸せ者です。深謝。 抜釘のためとは言え、再び来日する時には「歌って踊れる」オギラさんに再会できること、そして少しでも恩返しができるよう力 を合わせて行きたいと思います。なによりもオギラさんのことを少しでも気に留めてくださる皆さまに感謝しております。
済生会下関病院 大城研司