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(今日は金曜なのでマゴソスクールの生徒たちはジャージです。)

今日の朝礼でオギラ先生が子どもたちに、昨日の強制撤去の被害にあった人はいますか?いたら申し出てください。と言った。

まずは最初に被害にあったのは3家庭。そのうち7年生のユーフラシアちゃんの家は強制撤去されたものの、線路上の掘っ立て小屋で、賃貸ではなく大昔に親が自分で建設した小屋だった。そのため大家と判断してもらい、鉄道住居をもらうことができた。

あとの2家族が問題。昨日子どもたちが学校から家に帰ってきたらすでに家は撤去されていた。両家庭とも父親は無く、母親と子どもたちで暮らしている。母親は朝早くから夜遅くまで働いている。留守中の強制撤去、家の中のものはほとんど盗まれていた。

上の写真、右から二番目はコリンダちゃん6年生。母は洗濯の仕事。子どもは5人。コリンダちゃんの姉はマゴソスクール卒業生でキベラの高校に通っている。昨夜は家族6人で近所の人の家に身を寄せて寝させてもらった。でもその家も今日は朝から大家が自主撤去している最中。

下の写真は7人兄弟のうちの5人が全員マゴソスクール生徒。(一番上はエマキュレートちゃん7年生。ピウス、エスタ、ルーシー、タタ。)

エマキュレートの上の兄姉2人はそれぞれ小学7年と小学6年でドロップアウト。田舎で極度の貧困のため、兄姉は学校が続けられなかった。父親は病気で死亡。母親はキベラに出稼ぎに来て田舎の子どもたちを叔母のもとに預けていたが、そこで子どもたちは虐待を受ける。母親が仕送りしても、叔母がすべて奪ってしまい、子どもたちは食べ物ももらえない。仕方がないので母親は7人の子ども全員をキベラに呼び寄せた。そしてマゴソスクールに入学。いま7年生、4年生、3年生、2年生、幼稚園年中の5人がマゴソスクールに通っている。

母親は警備員の仕事をしており、朝から夜まで家にいない。昨日は学校から帰ってきたら家は無くなっていた。同じテソ族出身の近所の人に助けてもらい、寝させてもらった。その家にも子どもが2人。7人子どもと母の8人を、3人家族が寝させてくれたということは本当にすごいと思う。しかも、長屋のとても小さな一部屋しかない家で。

エマキュレートちゃんの家も、コリンダちゃんの家も、盗まれて毛布もマットレスも無い。それに昨夜助けてくれた家も今日中に撤去される。

とにかくすぐに入居できる部屋を探し、家賃と敷金の2か月分づつを支援することに。そして、当面の生活に必要なマットレス、毛布、食料を支援することに決めた。

いまオギラが部屋を探しに行き、リリアンが食料を買いに行っています。毛布は、1月に私が2回行ったスタディツアーのキャンプで使用した毛布が5枚あり、それに2枚を買い足し、先ほどキベラに届けたところです。

現在、午後6時半になりました。間もなく暗くなります。

次に続く。