皆さん昨日はキベラスラムからのライブ配信をご覧いただきありがとうございました😊
録画で投稿に残してますので良かったら見てみてください。

さて、そのFacebookライブでもお伝えしましたが、今日明日にでもキベラスラムに強制撤去がやってくるそうです。(期限は2日前だった。)
昨日はその測量の人たちが来て、路地は黒山の人だかりになっていました。
以前の強制撤去で作られた新しい道路へのアクセスをさらに広げていくための強制撤去。ナイロビ都市計画の一環です。
ブルドーザーが真っ直ぐ進むか、右に曲がるかで、マゴソスクールにとっては、この写真の校舎2つが助かるかどうかが決まります。(校舎だけではなく、外トイレ6個、内トイレ、防災壁、ゲート、マゴソ長屋の住居4部屋、水タンクも含む範囲。)
右に曲がるとマゴソに出る。真っ直ぐ行くとまぬがれる。だから真っ直ぐ行って欲しいけど、真っ直ぐ行っても結局はそっちのたくさんの住居や店が撤去されてしまいます。いずれにしても困る人たちはたくさんいます。
なのでどっちになっても悩ましいですが、どうなっても腹くくってみんなで頑張ります。

キベラスラムにたくさんあった学校の多くは、コロナ禍の不況で既につぶれました。多くの学校は賃貸住居に家賃を払って運営していて、子どもの親が払う学費で運営が可能になっていますが、コロナ禍で家賃が払えず多くの学校はすでに閉校。
その親たちが子どもをマゴソに編入させてくれないかと毎日たくさん来ます。
もうスペースが足りないし、マゴソは親がいない子供や最貧困家庭が優先なので、他の学校で学費が払えていた仕事のある親がいるお子さんたちは、編入は断らざるを得ません。
しかし、周辺校の受験生は受け入れ先がないと受験が出来なくなるので、受け入れるようにと政府指示が来たとのこと。
もともとのマゴソの生徒たちのためにもソーシャルディスタンスを取らないと授業が出来ないので、教室の数が足りません。
だから、大急ぎで教室を足し、職員室や作業場、店、住居スペース、図書室もすべて教室に作り替えている工事の最中ですが、そのはじからまた撤去されていくという超シュールな状況の中にいます。(新しい建設は撤去範囲を避けていますので、新建設は無駄にはならないのでご安心ください。)

くよくよしてるヒマもないし、嘆いていても何も解決にはならないので、前向きに対処していくしかないですから、どうか皆様も、嘆いたり悲しんだりショックを受けることのないようにお願いいたします。
多くの方にメッセージをいただき、大変ありがたく思っております。
悲しみや怒りではなく、前向きに、ここから先も頑張りましょうというメッセージをお受け取りいただけますと大変ありがたく思います。

私の考えとしては、学校とは建物ではなく、人間です。
そもそも最初からマゴソスクールはその精神で始まりました。
スラムの中にあることで、より多くの子供たちや貧困者を助けることが出来ていました。だから、スラムのど真ん中にあることが、マゴソにはとても意味のあることです。
マゴソスクールを始めた最初は、最初の10年間くらい、私は寄付を受け取ることにかなりの躊躇がありました。それは、いつ何時、撤去されるかもしれないという不安定な状況が常にあったからでもあります。
しかし、それを、大丈夫だと励ましてくれる皆さんに支えられてここまで来ました。
いつも常に、今すぐ助けが必要な子供たちや貧困者が目の前にいて、その一日一日に大きな意味がありました。
マゴソスクールはとても多くの子どもたちと貧困者たちの命を救ってきました。
今たとえその建物の一部が政府により強制撤去にあったとしても、これまで救ってきた命が無駄になるわけではなく、また、今後も何もかもが無くなるわけではありません。
もう一度言いますが、学校は、建物ではなく、人です。もともと何もないところからボロボロの長屋の一室に子どもたちが集まり始まったマゴソです。
だから、たとえ政府に建物を壊されたとしても、私たちマゴソの仲間たちが生きている限り、マゴソスクールは無くなりません。ずっと活動は続いていきます。

スラムだからこその性質上、どうしても撤去の問題は常につきまとっています。それを承知で、スラムでの活動を続けてきましたし、今後も続けていきます。

マゴソスクールの21年間の歴史で、とても多くの子どもたちがすでに社会人になり、大学生や高校生になっています。マゴソに出会っていなかったら、すでに死んでいてもおかしくない子どもたちでした。教育は社会を変える希望です。

ジュンバ•ラ•ワトトの大改装工事も進んでおり、もうすぐ子どもたちが帰れる日も近いです。

ではまたどうなったかお知らせしていきますが、何があっても前向きに受け止めていって、いま目の前でできることをやっていきましょう。
皆さんこれまでの多大なご支援に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。