ティラピア
ショックなことがありました。朝キベラスラムで目の前を大量に白いダンボール箱を積んだ軽トラが走っていくので、何かなと思って見ていたら、オギラが、「最近、中国からティラピア(魚)の卸しが来て大々的に広がっている」と言う。
ティラピア、通称ゲゲーと言いますが、この魚はビクトリア湖にたくさんいて、ルオ族の人たちの大好物です。キベラスラムにはルオ人口が多いので、路上でゲゲーを売る人たちはたくさんいます。丸揚げしてトマト味のソースをかけてウガリで食べると、とっても美味しくて私も大好物です。
ところが最近、この中国製ティラピアの卸業者がキベラにいて、安いのでみんなこれを仕入れて売るようになったと。
この白い箱に氷詰めになってやってきます。
通常のゲゲーだったら1匹200シリングのところ、中国製なら50シリング。四分の一と安いので最近はみんなこればっかり扱うようになった。
しかし、見た目からして普通のゲゲーとは違う。味はどうかと聞いたら、プラスチックみたいだと。煮ても中の身がいつまでも白いままで、味が無く、皮もゴムみたい。という感想。
そしてリリアンが言うには、ニワトリの卵も出回っていると。あるときリリアンがその卵を食べて、あまりにも気持ち悪くて吐いて、それ以来、もう卵を食べていないという。
どんなだったの?と聞いたら、まずは色がおかしい。黄身の周りにへんな緑色で覆われている。それと、ゆで卵の殻をむいたら出てくる薄皮が、プラスチックみたくてゴムのようだ。白身もブラスチックみたい。ということ。
どういうことなのでしょう。しかしお値段が大変安く、キベラスラムの人々はやはり安ければ安いほうがいいということで、いまキベラではあっちもこっちも中国から来た魚と卵が売られています。
味も見かけもおかしいし、どういう食べ物なのか怖いです。
健康被害が出るのではないかと心配です。
そしてケニアの産業にも打撃を与えてしまうのではないでしょうか。
リリアン新作バッグでーす♪
日本語勉強中
勉強がんばりまーす!
(オギラは日本語弁論大会にも挑戦したいそうです。)
ダン先生は、定時制の大学にも行っているので、仕事の休暇中に当たる現在は定時制大学の授業でこの日は不在でした。
キベラスラム
ビッチリぎゅうぎゅう詰め。
キベラスラムはもう横に広がるスペースがないので、最近は上にあがってきています。(二階建てがたくさん出てきています。)
これはジムの階段から見える風景。