7月末にマゴソスクール側より、中学校支援を目的としたNPOを8月初めに開始するという連絡を受け、9月21日に会の閉会も含めた審議を行うための運営委員会を開催し、話し合いました。
その結果、マゴソスクールを支える会を今年度末で閉会するという結論に至りました。
以下に、
1.閉会に至った理由
2.子どもたちへの影響を最小限に抑えるための責任ある移行について
お知らせいたします。ご不明な点は、事務局までお問い合わせください。
1.閉会に至った理由
小さな任意団体であるマゴソスクールを支える会は 10 年にわたり、皆さまからの会費・寄付を全額 マゴソスクールに送金し、その結果として、学校設備の拡充、コロナ禍の食料配布なども行い、ここ数年は、マゴソスクールの基本的な支出をほぼ賄うことができていました。しかし、ケニア政府の教育改 革に基づく中学校の設立・運営にはさらなる多額の費用が掛かることから、前回の会報で報告いたしましたように、中学校は支援しないことを決定いたしました。 それを受け、マゴソスクール側から、7 月末に「中学校の支援と不足する資金を補うため、企業からの寄付、助成金の獲得を目指す NPO 法人を設立し、8 月初めから活動を開始する」という報告が、支える会側に事前の相談もなくなされました。 複数の支援団体が存在する事は支援先・支援方法が重複・分散し、支援者のみなさまに混乱を招く懸念があり、また会からの寄付金の使途を明確にお知らせすることも不可能となります。マゴソ支援の信用性・透明性を維持するためには、支援窓口を一本化・明確化する必要があると考えました。これが一 番大きな理由です。
マゴソスクールを支える会は、マゴソスクールを支えたいという思いで始まった小さな任意団体でありながら、皆さまからの多大な支援により、ここ数年は年間で二千数百万円をマゴソスクールに送金し、マゴソスクールの基本的な経費を賄ってきました。
しかし、扱う金額が大きくなりすぎ、任意団体 での活動としては限界があると感じていました。NPO法人化も考えましたが、支える会の誇るべき特 徴「会費・寄付の全てをマゴソスクールに送金する」すなわち「会の維持・活動の費用には利用しない」 ことが損なわれる可能性があり、柔軟な対応ができなくなることも危惧され、人材不足もあって踏み切 れませんでした。
マゴソスクール側は、新しくNPO法人を設立することにより、支える会のような「個人寄付による 基礎支援の窓口」から、助成金や企業寄付などのより大規模なファンドレイジング(資金調達)への移 行を目指しています。このことを受け、支える会は、支援の在り方の見直しがなされる時期が来たと考 えました。これも大きな理由の一つです。
以上の理由から、支える会は役割を終えたものと考え、閉会することにいたしました。
2.子どもたちへの影響を最小限に抑えるための責任ある移行
閉会の理由にも書きましたように、閉会は支援の打ち切りではなく、支援の有り方の見直しです。従って、以下に説明しますように、子どもたちへの影響を最小限に抑える形で、責任ある移行を行います。
(1)残余資金の処理と報告
残余資金は、今まで通り、毎月必要額をマゴソスクールに送金いたします。その会計報告は、2026 年 1 月に発行する会報 25 号(最終号)で行います。
また、その時点て残余資金がある場合は、引き続きマゴソスクールに送金し、HP で最終的な会計報告をいたします。HP は閉会後も一 定期間閲覧していただけます。
(2)マゴソスクールを支える会の口座 2025 年年内最終営業日をもって解約いたします。会費・寄付等のお振込みはこの日まで受け付けております。
(3)クレジットカードの引き落としは 11 月が最終となります。
(4)会費・寄付の返金をご希望の方は、支える会事務局までご連絡ください。
(5)支える会閉会後のマゴソスクールへの支援については、早川千晶さんにお問い合わせください。
支援者の皆さまへ
10 年にわたり、マゴソスクールを支える会の活動をお支えくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
皆さま一人ひとりのあたたかいご支援によって、子どもたちは安心して学び、食事を取り、未来への希望を持つことができました。
この 10 年間の歩みは、すべて皆さまのお力添えの賜物です。
マゴソスクールを支える会は閉会いたしますが、マゴソスクールの活動は、現地と新しい体制のもとで今後も続いていきます。
どうかこれからも、マゴソスクールの子どもたちを温かく見守っていただけましたら幸いです。
長年にわたるご理解とご協力に、心より御礼申し上げます。
マゴソスクールを支える会
運営委員一同