オギラ先生が今朝も食料配布をしてくれました。皆さんとても助かったと喜んでいます。
強制撤去ですが、1週間の猶予が与えられたそうです。今週の金曜日までに、自主撤去を進めるようにとの通告があったそうです。
先週もブルドーザーが来たのは金曜日でしたが、今週も金曜日にブルドーザーが来るようです。
クインタちゃん一家、エマキュレートちゃん一家、コリンダちゃん一家、チュングリくん一家、ママ・ウィルキスタ一家は、新しい部屋に無事移動することができました。
いままだママ・カリユキ一家と、アカラマン一家の部屋が見つかっていません。引き続き探します。
皆様に投稿をシェアしていただき、募金を送ってくださって本当にありがとうございます。そのおかげでこうして不安なく食料や毛布、マットレス、部屋探しなどをすることができています。
他にもたくさんの困っている人たちがキベラスラムにいると思いますが、私たちが出来るのはまずはマゴソスクールをベースにしていますので、マゴソスクールに子どもがいる家庭にのみ限って支援しています。
みんな助けて欲しくて人がつめかけて混乱するのではないかという質問を受けましたが、私はこれまでにこのような食料配布や炊き出し、避難所、生活建て直しの緊急支援をキベラでするのはこれで3回目になりますが(1回目は2007-2008年暴動、2回目は2014年キベラ大火災、そして今回は3回目になります)、どうしようもないほど人が詰め掛けて大混乱になるということは経験していません。みんな良識があります。誰でもかれでも押し寄せるわけではありません。
それはなぜかと考えると、やはり、マゴソスクールがキベラの奥深くのコミュニティの中にあり、リリアンをはじめとして、先生方全員も、キベラスラムの住民であり、ここで暮らしていて、みんなすべての人をよく知っているし、みんなもよく知っているからだと思うのです。例えば2007-2008の大暴動の際も、外部から食料配布に来る団体が多数ありましたが、食料を積んだトラックに人が群がり、大混乱の末に結局配布できないでトラックが去っていくというのを見たことがあります。
外部からではなく、コミュニティの中で行われる助け合いであれば、そのような混乱はなく、良識のある行動を人々は取ります。みんなお互いの生活ぶりがよく見えるスラムの暮らしですので、自分よりも誰かのほうがもっと大変な状況にあるということが、目に見えてわかります。
このように必要な人に必要な小さな手助けを与えていくということを、リリアンもオギラ先生も、ずっと今まで普通にやってきたのだということを今回またつくづく実感しました。
こういう、いざというときに相談したら助けてもらえるかもしれないという場所がコミュニティの中にあるのは、大切なことですね。
そんなベースとして活用できるマゴソスクールをキベラスラムの奥で続けてきて、本当によかったと思います。
皆様に助けていただいてこそ出来ることです。ご支援に心から感謝申し上げます。
では、今週金曜日にまたブルドーザーが来るまで、やらなきゃいけないことがたくさんあります。どうなっていくかまたご報告していきます。
そして、私は今週の日曜日にナイロビを出発して日本に向かうのですが(2週間の講演ツアーで、2月28日にケニアに帰ってきます)、私がいない間も、リリアンとオギラ先生を中心にして続けていきます。