(オギラ先生撮影の写真。チュングリくんの母と赤ちゃんの弟。家が強制撤去され、寒空の下で赤ん坊と野宿した。いまはエマキュレートちゃんが新しく借りた部屋に避難したところ。チュングリくんは外出中です。)
いまオギラ先生が強制撤去の瓦礫のフィールドの中を歩き回っています。そこで2月2日に強制撤去にあったチュングリくん(マゴソ7年生)の母親に出会いました。実はチュングリくん一家の家は強制撤去にあっていましたが、翌朝彼は学校に来ることができなかったため、私たちは状況を知ることができませんでした。
いまチュングリくんのお母さんに会い、避難している場所をオギラ先生が見てきて教えてくれました。
まずチュングリくんの母は、線路の上でスクマ(野菜)を売る仕事をしていますが、2月2日の夕方、強制撤去がはじまったのを遠目に見て、あわてて家に駆けつけたところ、家はすでにブルドーザーにつぶされて無くなっていました。
留守中の出来事だったので、家の中のものもほとんど盗まれており、瓦礫の中からやっとのことで集めることができたわずかな物品だけ持って避難所へ。避難所とはいっても、オーブンな場所に木の棒を立て、そこにトタンをかぶせただけの場所で、そこに数多くの家庭がギッチリと、とりあえず夜をしのいだそうです。
その翌朝には、その場所も出て行かねばならず、近所の友達だったエマキュレートちゃんのお母さんに助けを求めて、やはり強制撤去にあって別の近所の家に避難していたエマキュレートちゃん一家を頼り、その家に身を寄せたそうです。しかしその家もまた撤去対象にあたっているので、自主撤去をはじめました。
そこで、すぐに出て行かねばなりません。
チュングリくん一家は、母と子ども4人。一番下は赤ちゃんです。一番上は小学校をドロップアウトして、田舎にいるそうですので、キベラにいる子どもたちは3人です。
父親は2010年に交通事故に合い、それ以来、寝たきりになり、生活が成り立たないので母親は離婚して子どもたちを連れてナイロビに出稼ぎに来たそうです。子どもたちと母は2013年からキベラ住まいです。
チュングリくん一家も追加で支援を決めました。
これで支援家族は合計7世帯になりました。
いま急いで家を探します。
この写真を見てください。2月2日に強制撤去にあったチュングリくん一家が、瓦礫の中からやっと見つけ出して確保したマットレスです。このボロボロのマットレス1枚に、家族4人で寝たそうです。