私の仲良しだったキベラのママ。スタディツアーの際にはダーヨちゃんのおうちに家庭訪問に行かせていただくことが多かったので、ママダーヨのことを覚えている方々も多いかと思います。とても優しいお母さんでした。洗濯の仕事をしながらスラムで子どもたちを育てているシングルマザーのお母さんでした。
ダーヨちゃんは奨学金を受けてマゴソから高校に行き、高校卒業後は医療専門学校への進学を目指しながらマゴソスクールで働いていました。わずかな給料からダーヨちゃんはお母さんの生活や薬代を支え、さらにコツコツと貯金をして進学をあきらめずにがんばってきました。
私が日本に行っている間に、お母さんは具合がさらに悪化し、このキベラの長屋の一室で亡くなりました。いつも笑顔でむかえてくれたママダーヨ、もう会えないなんて本当に寂しくて悲しいです。
苦労ばっかりの人生だったけど、泣き言も言わず、いつも感謝の言葉ばかりを口にしていました。
もうなんの苦しみも悲しみもない美しい花園で、ゆっくりと休んでください。いつかまた会える日まで。ママダーヨありがとう。決して忘れません。